デジタル化が進みあらゆる書類をデータとして記録することが多くなってきています。パソコンにはいろいろな価格帯がありますが、どのように選べばいいのでしょうか?
Intelだけでなく、AMDというプロセッサや、グラフィックボードといったオプションもあるので、パソコン選びは難しく感じるかもしれません。しかし、自分の目的や用途に合わせて、必要な性能や機能を考えれば、適切なパソコンを見つけることができます。
この記事ではプロセッサの種類、グラフィックボードなどのオプションなど、パソコンを選ぶ上で最も重要な要素のひとつである、性能に関する部分に特化して解説をしていきます。
- AMD Ryzen は Intel Core iシリーズの何に相当する?
- Intel Core i? 各々の最適な用途は?
- Intel Celeronで、映画のようなリアルな3Dソフトを走らせると?
- GPU(動画編集、立体などの、グラフィック処理)の必要性
- NVIDIA GTXとRTXについて
- RTX シリーズ
- AMD RadeonとNVIDIA RTXの対応表(ざっくり)
- 4万円クラス(Chrome Book)
- 5万円~9万円クラス(Celeron~Intel Core i3)(with Office 2021)
- 12万円クラス(RTX2000~3000)
- 13万円クラス(RTX3000~)
- 16万円クラス(RTX4050 Core i7)
- 17万円クラス(RTX4000~)
- まとめ
AMD Ryzen は Intel Core iシリーズの何に相当する?
Windowsパソコンの計算処理に関わるチップをプロセッサーと呼びます。搭載されるプロセッサーには、主に2種類のメーカーのものが搭載されています。
ひとつはIntelプロセッサーであり、もうひとつがAMD Ryzenプロセッサーです。
プロセッサーの中にはグレードが存在し、低いグレードは安価なPCに搭載されるが処理性能が低く、高いグレードは高価なPCに搭載され、処理性能が高い傾向にあります。
プロセッサーのグレードの見方は大まかに以下のような形です。
性能・グレード | INTEL | AMD |
---|---|---|
最低 | Intel Celeron | AMD Athlon silver |
低 | Intel Pentium | AMD Athlon Gold |
微低 | Intel Core i3 | AMD Ryzen 3 |
中 | Intel Core i5 | AMD Ryzen 5 |
高 | Intel Core i7 | AMD Ryzen 7 |
最高 | Intel Core i9 | AMD Ryzen 9 |
Intel Core i? 各々の最適な用途は?
実際のパソコンの性能はCPUとGPUの組み合わせやリリースされた世代、バージョン、RAMなど様々な要素で大きくで異なることがありますが、計算処理で見ていくと、以下の通りです。
- Intel Celeron:
- ウェブブラウジング、メール、文書作成など、基本的なオフィス作業や軽いタスクに向いています。
- 低価格。
- Intel Core i3:
- ウェブブラウジング、オフィスアプリケーション、軽い写真編集などの一般的な作業に十分な性能があります。
- 軽いマルチタスクや基本的なエンターテインメントにも適しています。
- Intel Core i5:
- 中程度の処理能力があり、一般的なゲーミング、写真および動画編集、複雑なオフィスタスクなどに適しています。
- マルチタスクや一般的なクリエイティブ作業に性能を提供します。
- Intel Core i7:
- 高い処理能力があり、複雑なゲーム、ビデオ編集、3Dモデリング、大規模なデータ処理など、要求の高い作業に適しています。(ただし、CPUで処理するタスクがメイン)
- プロフェッショナルなクリエイティブタスクや重いタスクにも対応します。
- Intel Core i9:
- 高性能で多くのコアを持つため、最も要求の高いタスクに対応。
- レンダリング、ゲームストリーミング、科学的な計算、仮想化など、専門的で高度な作業に向いています。
Intel Celeronで、映画のようなリアルな3Dソフトを走らせると?
Intel Celeronのような低価格モデルで、映画のようなリアルな3Dソフトを走らせると、動作がカックカクか、フリーズするでしょう。
GPU(動画編集、立体などの、グラフィック処理)の必要性
しかし、Core i5であっても、必ずしもその3Dソフトが快適に動かせるとは限りません。 特に映像、編集系や最近のAIのような高度なソフトを動かすには、CPUともう一つの要素、GPU(グラフィック特化したチップ)が必要になります。GPUの有無で大きく処理速度、快適性が異なります。こちらもざっくり見ていきましょう。
NVIDIA GTXとRTXについて
以前、特にコロナ前まで、多く使われていたのが、GTXシリーズと呼ばれるものです。GTX 1080 Ti、GTX 780といったモデルが例です。
このGTXシリーズは、少し前のゲームや中くらいのグラフィックス(描写)のタスクに向いていました。しかし、GTXは旧モデルになり、最新アプリやRTXレイトレーシング機能(よりリアルなレンダリング)が使えない場合があるので、RTXシリーズが推奨されます。
RTX シリーズ
GeForce RTX 30 シリーズ:
- RTX 3090:
- 用途: ハイエンドなゲーミング、4K解像度でのゲームプレイ、プロフェッショナルなクリエイティブ作業、3Dレンダリング、AIワークロード。
- 特徴: 大規模なVRAM(24GB)、高いCUDAコア数、DLSS(Deep Learning Super Sampling)技術を活用。
- RTX 3080:
- 用途: ハイエンドなゲーミング、4K解像度での滑らかなゲームプレイ、ビデオ編集、3Dモデリング。
- 特徴: 高い性能、DLSS、RTXレイトレーシング技術、GDDR6Xメモリ。
- RTX 3070:
- 用途: ゲーミング、高解像度でのビデオ編集、一般的なクリエイティブタスク。
- 特徴: パフォーマンスとコストのバランスが取れたミドルレンジの選択肢、RTコア、Tensorコア搭載。
- RTX 3060 Ti / RTX 3060:
- 用途: 1080pおよび一部の1440pゲーミング、ビデオストリーミング、一般的なデザイン作業。
- 特徴: 手頃な価格で高いパフォーマンス、DLSS、Ray Tracing対応。
(DLSS 3 (Deep Learning Super Sampling): DLSS 3は、AI(人工知能)によって高品質な追加フレームを生成し、ネイティブ解像度に対して性能を向上させる技術です。これにより、ゲームやアプリのグラフィックス性能を向上させつつ、画質や応答性を維持することができます。DLSS 3はGeForce RTX 40 シリーズ GPUに搭載されている第4世代 Tensor コアとオプティカル フロー アクセラレータによって動作します。DLSS 3は、ハードウェアの進化により、ネイティブ解像度に対して性能を最大4倍向上させることができるとされている。)
GeForce RTX 30 シリーズ:1080pおよび一部の1440p~ゲーミング、ビデオストリーミング、一般的なデザイン作業に適している。
GeForce RTX 40 シリーズ:4k~ゲーミング、高画質ビデオストリーミング、より高度なデザイン作業に適している。
AMD RadeonとNVIDIA RTXの対応表(ざっくり)
AMDはCPUだけでなく、GPU、Radeonシリーズがあります。ざっくり見ていきましょう。
AMD Radeon RX 7000シリーズ ≒ NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ
AMD Radeon RX 6000シリーズ ≒ NVIDIA GeForce RTX 30シリーズ
AMD Radeon RX 5000シリーズ ≒ NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ
4万円クラス(Chrome Book)
Web、クラウドベースでの用途だけであれば、Chromebookという選択肢もありでしょう。ChromebookとはGoogleが開発したパソコンのクラウドベースのOSで、AndroidをパソコンにしたOSともいえます。Windowsはアプリケーションの開発など、高度な作業や開発に使われることが多いですが、低価格帯でのパソコンではあまり高度なことができません。オンラインサービスの拡大により、仕事のミーティングやメールの作業もWeb、クラウドベースで問題なく行うことができます。また、Google Collabといったwebベースでプログラム可能なスクリプトサービスも提供され始めており勉強、学習用、サブ機としても使えるでしょう。Chromebookもおすすめです。
5万円~9万円クラス(Celeron~Intel Core i3)(with Office 2021)
この富士通ノートパソコンの特徴は、かな消しキーボード、またディスクを読み込める点です。まずキーボードに関して、かな消し表示なので、見た目がすっきりしています。そのため、打ち間違いを減らせるでしょう。次にディスク読み取りに関して、需要はかなり減っていますが、いざというときに、さっと使えるのでおすすめです。新しいOffice2021がついており、ディスプレイも大きく見やすいでしょう。また、テンキー、横の数字のダイヤルキーボードもあり、使いやすいです。
12万円クラス(RTX2000~3000)
このMSiのノートPCは評価が高いのとレビュー数が多いです。(2024/1/18時点:4.5/5 レビュー数187 )
横の拡張子が豊富なため、デスクトップPCレベルの環境も構築可能です。薄さ21.7mm・軽さ1.86kgの薄型・軽量デザインを採用しており持ち運びも便利でしょう。
13万円クラス(RTX3000~)
16万円クラス(RTX4050 Core i7)
アメリカ合衆国の軍事物資調達規格であるMIL-STD 810Hの準拠のテストを複数クリアしており(※ASUS)、高い堅牢性を実現しています。高温や低温や衝撃や振動などさまざまな事象に強く、日々の激しいゲームプレイにも心置きなく使用できます。一般的に、ノートパソコンは、衝撃に弱く、充電コードに足を引っかけ落として、壊れる、猛暑で、熱により故障。振動で故障、のような形で打ちどころが悪いと壊れてしまいます。性能の高いパソコンは、高価なので、なるべく頑丈なモデルを選びたい、そのようなニーズにこのパソコンがおすすめです。
17万円クラス(RTX4000~)
MSI Gamingラップトップは、高速処理とスムーズなマルチタスクを実現するIntel Core i5プロセッサーと8つのプロセッサコア、DDR4メモリを搭載。1 TB SSDが高速で大容量のデータ保存を可能にし、NVIDIA GeForce RTX 4050 GPUはゲームやクリエイティブな作業において鮮明で迫力満点のグラフィックス表現可能です。15.6インチの高解像度ディスプレイ、BluetoothとWi-Fi通信、USB 3.0ポート3つ、HDMIポート1つ、そして3つの52.4ワット時のリチウムイオンバッテリーにより、長時間の利用が可能です。最新のWindows 11 Homeがプリインストールされ、使いやすさと高いセキュリティが確保され、全体的に優れた性能と利便性を提供しています。
まとめ
パソコンを選ぶ際には、主に使用目的によって選び方が変わります。最近では、多様なオプションが登場し、選択を複雑にしています。例えば、文書作成やWebサーフィンがメインの場合、手頃な価格のモデルが適しています。逆に、YouTube動画編集などのグラフィックに力を入れる場合は、GPUが搭載された高性能なPCが必要となります。
製品の性能や速さを評価する上で、IntelやAMDのプロセッサーの世代も大切なポイントです。たとえば、「第8世代」や「第12世代」などの表示があり、これによって製品の製造時期がわかります。通常、同じCore i数でも、より新しい世代のプロセッサーの方が速い傾向があります。これにより、将来のソフトウェアやアプリケーションにも対応しやすくなります。
したがって、パソコンを選ぶ際は、ニーズや予算、将来の利用目的を考慮して検討し、最適なモデルや構成を見極めることが重要です。
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